江戸川区|瑞江・小児科・休日診療・予防接種・ワクチン・365日・年中無休・クリニック・病院・乳幼児健診

TEL : 03-6231-8388

気管支喘息:発作の治療薬と喘息の予防薬について

喘息治療薬には、発作を抑える薬と調子のよい時から使用して喘息を予防する薬があります。

 

 

喘息の発作が出たとき急に予防薬を使用しても効果はなく、逆に落ち着いて予防しているときには、治療薬は必要のない薬ということになります。

 

 

予防していく薬と発作治療薬を知って、適切に使用することが重要になります。

 

 


 

 

喘息発作のとき呼吸を楽にする薬

 

 

飲み薬の短時間作用型β刺激薬(気管支拡張剤:メプチン、プロカテロール)

薬を服用すると30分から1時間程で効果が現れ、8〜12時間ほど効果があります

 

 

※吸入薬(メプチン、ベネトリン)も効果はありますが、効果は1〜2時間で切れてしまいます。

※貼るタイプ、テープの薬剤は緩やかに効果が出るため、発作時に使用することには向いていません

 

 

更に発作が強い時はステロイドの内服薬(デカドロン、プロドニゾロンなど)を使うこともありますが、これも飲んですぐには効果はでません

 

 

喘息を予防していく薬

 

 

ロイコトリエン拮抗薬(オノン、シングレア、キプレスなど

 

ステロイド吸入薬(パルミコート、キュバール、アドエアなど

 

長時間作用型ベータ2刺激薬(ホクナリンテープ、セレベント)などがあります。

 

 

 

これらの薬は、発作がなく落ち着いているときも使用を続ける事が重要で、一度始めた場合、3ヶ月程度(時には年単位)は続けるようにしましょう。

 

 

ただし、発作がおこっていなければ、漫然とつづけるのではなく、月単位で見直していくことも重要で定期的に受診し、薬を減らしたり、中止したりすることも必要になります。

 

 


 

 

喘息は予防と発作時の治療の両方が必要ですが、使う薬剤は異なります。

 

発作時にテープの薬やパルミコート吸入をしても即効性はなく、改善がみられません。発作時につかう薬を適切に使用すると、中等症程度までなら外来で改善することもあり、本人を楽にしてあげることができます

 

ときどき、咳がでたときのみロイコトリエン拮抗薬(シングレア、オノン、キプレスなど)を服用するという方がいらっしゃいますが、これもほとんど効果はなく、予防薬は調子が良いときに使用しつづけることで、効果があります。喘息でない場合や発作がないのに漫然と使い続けるのもよくありませんが、予防薬と治療薬の違いを知って、お子さんに使用してあげることで日常生活を普通に過ごし、楽にすることができますので、薬について理解の上、発作時のしっかりとした治療と長期的な予防をおこなうよう頑張りましょう

 

M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江

院長 高松昌徳