ヘルパンギーナについて
ヘルパンギーナのまとめ
高熱がでて、口内炎により口から飲んだり、食べたり出来なくなることがありますが、薬はなく、特別な対応をしなくても自然によくなります
高熱が3日以上つづく、強い頭痛(小さいお子さんでは、解熱鎮痛剤などを使っても不機嫌が続く場合)がある場合は再度受診してください
登園登校は熱がなく、食事が食べられるようになれば可能です
【ヘルパンギーナについて】
夏場に流行するエンテロウイルス属に属するウイルスの感染症で、潜伏期は3~7日程度です
1~5歳くらいの幼児がかかることが多いです(1歳が最も多く、年齢とともになりにくくなります)
同属のウイルスで同時期に手足口病も流行しますが、ヘルパンギーナのほうが高熱や口内炎による経口摂取不良が強い疾患です
喉奥に口内炎ができ、時に39度を超える高熱がでます
熱は2~3日、口内炎は3~5日でよくなります
高熱と口内炎による痛みにより、口から水分をとることも困難になることがあります
薬はなく、喉ごしの良いものを少量ずつとることで、症状が改善するのを待つしかありません
痛みが強い場合には、解熱鎮痛剤を使用し、痛みを改善させ、その間に水分をとることが重要になります。
それでも、水分がとれない場合は、時に入院になることもありますが、入院しても治るわけではありません
【夏は熱性痙攣(けいれん)の患者さんが多いです】
夏場はヘルパンギーナを筆頭に高熱になりやすいウイルス感染がおおいため、熱性痙攣の患者さんが増えます
熱性痙攣がでることは前もって予測できませんし、ほとんどの痙攣は障害を残すことはないため、むやみに恐れる必要はありません
【登園登校について】
熱が24時間以上なく、本人の状態が良く(食欲があり、元気)なれば登園登校してかまいません
※ウイルスは喉から1~2週間、便からは1ヶ月程度排泄されます。
※ウイルス排泄している間、隔離するのは現実的ではなく、それほど重症になることもないため、本人の状態が良いときは登園登校してかまいません
M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江
院長 高松昌徳