こどもの便秘について
浣腸や薬により便秘が「くせ」になることはありません。むしろ便秘を放置するとますます便秘が悪くなります
飲む薬は、3~6ヶ月以上続けるつもりで根気よく続けましょう
2~3日便が出ないときは浣腸をして便を出してあげてください
食事の内容、生活習慣も大事です。トイレトレーニングは無理にすると悪影響になることもあるので、注意してください
こどもの便秘で、薬や浣腸が「くせ」になると思われている方がいますが、浣腸が便秘の「くせ」になるのではなく、むしろ便秘が続くことで便秘が悪くなります。薬を使ってでも定期的に排便させることが、便秘の治療で重要になります。
【薬について】
便秘に対しては、根気よく長く続ける必要があります。便が出たからすぐ薬をやめるのはなく、医師と相談しながらゆっくりやめていきましょう。マグネシウム剤は1年以上服用しても問題ありません
2~3日便が出ないときは、浣腸をして便をだしてあげてください
【食事の内容ももちろん大事】
便の量が少ないと、腸に長くとどまって、便が硬くなります。お菓子や甘いドリンクなどのようにカロリーが高い割にあまり便にならないものは控えましょう
食物繊維は腸で吸収されず、水分を含んで便を軟らかくしたり、腸への刺激にもなります。野菜、海草、果物、芋類、豆類などを摂取してください
【生活習慣も大事】
生活習慣だけでは、なかなか効果はすぐにみえませんが、お子さんの健康、成長にとってもよいことですので、便秘の治療だけにとらわれずしてください
・早寝早起き、規則正しい生活
・バランスのとれた食事を3食きちんととり、決められた時間以外におやつなどの感触を避ける
・散歩や掃除など軽い運動でよいので、体を動かすようにする
【トイレトレーニング】
無理なトレーニングはトイレが嫌で我慢したり、失敗でおこられるという印象から便を我慢するようになります。この我慢が便秘をもっとも悪くする原因になります
便秘がある場合は、先に薬物治療から開始し、規則的な排便習慣が十分ついてからトレーニングを開始しましょう
詳しくは、引用元 「こどもの便秘 -正しい知識で正しい治療をhttp://www.jspghan.org/constipation/ をご覧ください
M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江
院長 高松昌徳