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赤ちゃんのスキンケア ~生後すぐからできる、皮膚(ひふ)炎の予防~

スキンケアが赤ちゃんの皮膚(ひふ)の乾燥やおむつかぶれ、アトピー性皮膚炎、そして食物アレルギーを予防する可能性が近年報告されています。

 

乳児早期からスキンケアをすることで皮膚のバリア機能を高め、皮膚をきれいな状態で保つことが将来の皮膚状態をよくすることにつながります。また、きれいな状態の皮膚を保つことで皮膚からアレルギー物質が入らないことが食物アレルギーを予防するために重要であると近年報告されています。

 

赤ちゃんの皮膚をなるべくきれいな状態に保つためには

 

1. おふろ

2. 保湿

3. 皮膚の状態が悪くなったらおそれずステロイド治療 

         が大事です

 


 

スキンケアの方法

 

 

おふろ

 

・石けんは使った方が良いですが、1日1回だけにしてください

 

・石けんを使った場合は、肌に残らないようしっかり洗い流してください

 

・赤ちゃんをお風呂でゆですぎないでください。長湯すると皮膚(ひふ)の保湿成分が溶け出してしまいます。38~39度くらいにしてください。湯船に入らなくてもかまいません

 

・洗うとき、拭くときはやさしくバリアを削らないでください

 

・顔と体は手のひらを使って優しく洗ってください

 

・湯上がりはやわらかいタオルで、こすらずやさしく押さえ拭き

 

 

保湿ケア

 

・できるだけ生後すぐから保湿ケアはしてください。なるべく早くするほうがおしりかぶれや皮膚乾燥が減ると言われています

 

・1日2回(朝の着替えの時と夜のおふろあがり)に顔、体全体に保湿剤を塗ってください

 

・おふろあがりは5分以内に保湿ケアをしてください

 

・授乳後は口の周りを拭いてから保湿剤を塗ってください

 

・おむつを替えた後はおしりのまわりをふいて、保湿剤を塗ってください。このとき保湿成分の入ったウェットシートがよいです

 

・汗をかいたら、おしぼりで拭いて、保湿剤を塗ってください

 

生活環境

 

・部屋の湿度は50~60%が理想的です

 

・熱がこもりやすい服や服の着せすぎに注意してください

 

・ごわごわ、ちくちく素材のタオルや服はNGです

 

M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江

院長 高松昌徳