インフルエンザワクチン:任意予防接種で防げる病気について
インフルエンザワクチンの効果は報告によりばらばらで、1~6歳で30~70%前後、小学生でも50~70%程度といわれています。
ワクチン接種後でも罹患した場合は高熱や通常の症状と同様に出現しますが、薬剤をむやみに飲むことは薦められず、インフルエンザを予防する方法であることを考えると有効率が低いとしても接種すべきワクチンです。
また、罹患しても脳炎などの重篤な合併症の予防効果はあると考えられます
インフルエンザワクチンの効果の直接の証明ではないですが、インフルエンザワクチンの接種率が下がった年には死亡率が上昇しているという事実もあります。
インフルエンザワクチンは、本来は集団で接種すべきワクチンで、集団で接種すればするほどその中では、発症率が減ると報告されています
接種は生後6ヶ月から可能で、13歳未満では2回接種、13歳以上では1回接種ですが、13歳以上でも2回接種は可能です
※これまでや最近の報告でも1歳未満のインフルエンザワクチンの効果ははっきりしておらず、生後6ヶ月~1歳未満のお子さんの接種は可能ですが、当院では積極的には勧めていません。
むしろお父さんやお母さん、お兄ちゃんお姉ちゃんなど、最初にかかりやすい方が接種すべきで、家族全員接種することが重要です。
【副反応について】
ワクチンの副反応としては、接種部位の腫れやかゆみ、発赤はよくみられますが、重篤な合併症は少ない安全なワクチンです
接種部位の腫れや赤みは2~3日で改善します
卵アレルギーでは要注意とされていますが、実際ワクチンに含まれる卵の蛋白量はごくわずかです
M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江
院長 高松昌徳