鼻水、鼻づまり 自宅でできるケア
鼻水は、鼻から入ったウイルスや細菌、ほこりや花粉などの異物を外に流し出すために出るものなので、悪いものではありません
多量の鼻水や鼻づまりで哺乳がつらそうな時や、夜なかなか眠れない時には、赤ちゃんが楽になるように手助けしてあげましょう
1.拭き取る
水で湿らせたティッシュや、おしりふきで、やさしく拭き取ります
拭き取っているティッシュに鼻水が続けてついてくる時は、そのティッシュをクルクルと丸めながら奥の鼻水を引っ張り出すように巻き取ります
また、鼻の奥の方でフガフガしていて取れない時は、ティッシュで「こより」を作って赤ちゃんの鼻をくすぐると、くしゃみと一緒に出てきます
拭き取った後は、鼻の下がかぶれないようにワセリンや保湿剤を塗っておきましょう
2.吸い取る
市販のスポイトや鼻吸い器で鼻水を吸い取ります。鼻吸い器は色々なタイプがあり、口で吸うタイプはかなり力が必要なことがあります
電動タイプは口で吸うタイプより楽にできますが、器械により5,000円~20,000円くらいの出費になります
3.温める
鼻がつまっている時は、水で濡らしたタオルをレンジで「チン」して蒸しタオルを作り、熱くないよう一旦蒸気を逃がしてから、鼻の上に乗せて温めてみましょう
また、お風呂に入ると、湯気で鼻の粘膜が湿り、更に体が温まって血行が良くなるので鼻が通りやすくなります
M’sこどもクリニック院長より
鼻を吸ってあげることで、一時的にせよ本人が楽になるとおもいます。それには、常に自宅でケアしてあげることが大事です。しかし、鼻吸引といった鼻対策は副鼻腔炎や中耳炎の予防・治療で「効果があるので積極的にしたほうがよい」と勧告されていません
そのため、当院では、クリニックに通っての鼻吸引を推奨はせず、鼻水、鼻づまり対策として、自宅でできる方法を提案することに重点をおいています
鼻づまりがひどくてミルク・母乳がいつもの半分も飲めなくなった。飲ませるとすぐ咳き込んで呼吸が速くなり苦しそう などがあれば、必ず診察を受けるようにしてください
M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江
院長 高松昌徳