【手足口病・ヘルパンギーナの登園許可証について】当院では発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれることをもって記載しています。詳しくはお読みください
現在、1歳児を中心に保育園、幼稚園児において手足口病が流行しています
手足口病において治癒の状態になるには3週間以上かかるため厚生労働省の感染症情報、手足口病に関するQ&A
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保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)(令和5年5月一部改訂)10月一部修正をもとに登園許可証は「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」をもって記載しています
保育園によって対策をより厳しく行っているところもあると思いますが、当院が嘱託医をしている園以外において個別の基準による記載はできませんので、その他の基準がある場合はその保育園またはその園の園医さんにご相談ください
ヘルパンギーナも少数流行していますが、ヘルパンギーナと診断後遅れて手足などに発疹が出現し手足口病の診断に変更になることもあります
手足口病は発熱し翌日あたりに発疹が手のひら、足の裏、口周囲、おしり周りに出現することが多いですが、熱がなく発疹のみのこともあります
手足口病に効果のある薬はありません。解熱剤は使用してかまいません
お子さんの状態を確認し発熱が3日以上続く、3〜4回以上嘔吐する、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、顔が青白くぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診または状況によっては救急要請してください
通常、発熱は1〜2日、発疹は7〜10日でかさぶたになり、治っていきます。子どもでは発疹にかゆみはないため発疹にも塗り薬は不要です(気になって触るときはワセリンやお尻が荒れる時はおしりかぶれの薬、かゆみが強いときは塗り薬を処方します)
ウイルスは喉から1~2週間、便からは1ヶ月程度排泄されます。無症状でウイルスを持っている場合も多くあります
そのため、発病した人だけを長期間隔離しても有効な感染対策とはならず、現実的でもありません。乳幼児の集団生活施設では、施設内での感染の広がりを防ぐことは難しいです
しかし、手足口病は、発病しても、軽い症状だけで治ってしまうことがほとんどであるという意味で、感染してはいけない特別な病気ではありません。これまでほとんどの人が子どもの間にかかって、免疫をつけてきた感染症です。(厚生労働省の感染症情報、手足口病に関するQ&Aから引用)
また、手足口病は法律で登園に関する書類の記載は定められていないため、当院では保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)を参考に医師の診察と判断により「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」をもって登園許可証を記載しています
保育園によって対策をより厳しく行っているところもあると思いますが、当院が嘱託医をしている園以外においては個別の対応はできませんので、その他の基準がある場合は保育園またはその園の園医さんにご相談ください