【子宮頸がんワクチンについて】20歳以上の方も当院にて接種可能です。ご希望の方は予防接種予約から予約の上お越しください
子宮頸がんワクチン、当院では女性には9価のシルガード9を使用し、20歳以上も接種しています
高校1年生以上の方は2025年3月末で有効期限が終了します(以降は希望時は自己負担)
接種間隔を定められた期間開けないと接種はできません
最短で1回目から2回目の間が1ヶ月、2回目から3回目の間が3ヶ月必要です。高校1年生以上においては2025年4月以降は任意接種(自己負担)になります。1回でも多く接種(通常3回)することをおすすめしますので、なるべく早期に接種開始してください
子宮頸がんワクチンの接種は子宮頸がんの発症や子宮頸がんで亡くなる女性をかなり高い確率で減らせることが世界中から報告されています
がんを予防できる、効果の高いワクチンであり全身の副反応に関しても子宮頸がんワクチンとの直接的因果関係が証明されないことが年月をかけわかってきたためエムズこどもクリニックでも接種対象となる年齢の方に子宮頸がんワクチンの接種を薦めています
エムズこどもクリニック瑞江では2022年4月から接種再開し、接種時の痛みやふらつきを訴える方はいましたが、長期的な副反応を訴える方はいません
シルガード9について、よくある質問
子宮頸がんワクチンとインフルエンザワクチンなど他のワクチンと同時に接種可能ですか?
インフルエンザワクチン、DT(2種混合)、日本脳炎ワクチン、水痘、おたふくかぜワクチンなどと同時に接種可能です
当院で子宮頸がんワクチンを接種後の副反応は主に迷走神経反射(接種の緊張などにより、ぼーっとしたり気持ち悪くなる)です。迷走神経反射が強い方はあまりおすすめしませんが、接種は医師の判断で可能となっています
これまでの子宮頸がんワクチンであるガーダシルからシルガード9に変更になるメリットはなんですか?
これまでのガーダシルは4つの型のウイルスに効果がありましたが、シルガード9では9つの型のウイルスに効果があります。そのうちガーダシルでは浸潤性子宮頸がんを引き起こす高リスクとなる2つの型に対応しており、これで予防される範囲が65.4%でした。シルガード9では7つの型に対応可能でこれにより88.2%までカバーできるようになります
そのためより高い確率で子宮頸がん及びその前がん病変の罹患率の減少、子宮頸がんの死亡率の減少が期待できます
※残りの2つの型は尖圭コンジローマを予防できます
含まれる成分は同じですか?副反応は同じですか?
ガーダシルでの効果を見極め、シルガード9ではこれまでに含まれる成分も一部増量しており抗体ができやすくするアジュバントといわれるものも増量されています。アジュバントが増量されることにより、免疫はできやすくなりますが、接種部位の痛み、腫れ、熱感が発症しやすくなります
シルガード9の安全性について、ガーダシルと比較し、接種部位の症状は多いが、全身症状は 同程度であるとされています
シルガード9は何回接種すればよいですか?接種スケジュールはどうすればよいですか?
15歳未満で初めてシルガード9で子宮頸がんワクチンを接種する場合は合計2回の接種になります
2回目は1回目から6〜12ヶ月後の接種をおすすめします
※最短で1回目の5ヶ月後から接種できます
※予防効果を高めるために1年以内に2回目接種してください(1年を超えた場合でも接種は可能です)
15歳以上で子宮頸がんワクチンを初めて接種される場合は合計3回の接種が必要になります
この場合、2回目は1回目から2ヶ月後、3回目は1回目から6ヶ月後になります
シルガード9は2回接種と聞きましたが、これまでガーダシルで1回または2回接種していて、今後シルガード9を接種する場合はどうなりますか?
ガーダシルを接種している方は、途中からシルガード9に変更しても合計3回の接種が必要です
・2回目は1回目から2か月あけて(最低1か月あけて)接種してください
・3回目は1回目から6か月あけて(2回目から3か月以上あいている必要あり)接種してください
2回接種の対象になる方は15歳未満で初めて子宮頸がんワクチンをシルガード9で接種される方です
15歳以上で初めて子宮頸がんワクチンを接種される場合はシルガード9でも合計3回接種になります
1回目はシルガード9にて15歳未満で接種しましたが、2回目が15歳を超えてしまいました。合計3回接種必要ですか?
15歳未満でシルガード9を接種した方は2回目が15歳以上でも2回接種でよいことになっています
何歳まで接種可能ですか?
接種年齢の上限はありませんが、45歳を超える成人の臨床試験は行われておらず安全性、有効性はわかっていません
年齢が低いときに接種するのが効果的です。接種したことがなければ問診票が届き次第、なるべく早いうちに接種することをおすすめします(ワクチンとして9歳から接種できますが、定期接種として接種できるのは小学6年生以上の女性になります)
問診票がないまたは問診票の有効期限が切れている場合は有料になります
問診票の有効期限が令和5年3月31日より前にきれてしまいましたが、有料になりますか?問診票にシルガード9の記載がありません。接種できますか?
江戸川区では子宮頸がんワクチンに限り、令和5年3月31日までにうけとった問診票では有効期限がきれていても令和7年3月31日まで利用可能になっています。そのままお持ちください。江戸川区以外の問診票の場合は各自治体にお問い合わせください
江戸川区の問診票であればサーバリックス、ガーダシルの記載しかなくてもシルガード9を接種することが可能です
自費でシルガード9を接種する場合の費用はいくらかかりますか?
当院ではシルガード9は1回26,000円(税込)にて接種しています(令和6年4月1日改定)
以前問題となっていた全身の副反応はどうなっていますか?
日本で子宮頸がんワクチンの積極的な推奨が中止となり8年経過し、2022年4月からガーダシルが定期接種となり1年経過しましたが国による調査で全身の痛み、倦怠感、しびれなどとワクチンとの因果関係は証明されていません。シルガード9は海外では広く使用されているワクチンで日本でも自費で接種はされていました。ガーダシルとシルガード9の全身の副反応は同等とされています
子宮頸がんワクチンを接種するにあたり準備はありますか?
子宮頸がんワクチンは腕の肩に近いところに接種します。
半袖Tシャツを着るなど腕から肩が出しやすい服装でお越しください
アプリの予防接種・健診予約からも予約可能です
新型コロナウイルスワクチンを接種した場合、2週間はインフルエンザワクチン以外のワクチンは接種できないためご注意ください
「子宮頸がんとワクチン」についてさらに詳しく知りたいかたはこちらをクリックしてお読みください
子宮頸がんワクチンを接種する前にしっておいてほしいこと
●日本では子宮頸がんを毎年約1万人が発症し、子宮頸がんにより若年女性が約3,000人亡くなっています
●子宮頸がんのほとんどの原因であるヒトパピローマウイルスは80%の女性が罹患するといわれ、公費で受けられるワクチン接種により子宮頸がんをおこすウイルスの60%の感染予防をすることができます
●接種対象年齢になってすぐ(16歳以下、特に12〜13歳)に接種開始し多くの人が接種することにより子宮頸がんのリスクを85%以上抑えることが接種率の高い国から複数の研究報告がされています
【注意事項】
①ワクチンは筋肉注射です。接種直後痛み刺激により頭がふらふらしたり、吐き気、発汗などの症状を伴いその後意識消失し、倒れてしまうことがあります(迷走神経反射)
ワクチン接種前には、十分な睡眠をとり、接種後30分は経過をみていく必要があります。特に接種後15分は椅子に座る、体調が優れない場合は体を横たえるなどの予防が重要です。
②子宮頸がんワクチンに限らず、注射やワクチンを接種することそのものへの不安やストレスが要因となって、遅れて出る反応として脱力やしびれ、歩行困難などが極めてまれに起こることが報告されています
これまで国内でも調査研究が行われましたが、子宮頸がんワクチン接種歴がない人にも持続的な痛み、疲労倦怠感などの症状は一定数出ることが明らかになっていて、厚生労働省によると、子宮頸がんワクチン接種との因果関係があるという証明はされていません
子宮頸がんワクチン無料接種対象者と予診票について
無料で接種できる定期接種の対象年齢は小学校6年生~高校1年生相当の女子です
※平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女子についても、令和4年4月から令和7年3月まで接種費用助成の対象となります
江戸川区では中学1年生になる4月初旬に予診票が発送されます
早いほど予防効果高いため、小学6年生または中学1年生のうちに初回接種を受けてください
保護者付き添いが必要な年齢と単独受診について
中学生以下の接種においては、保護者の同伴が必要となります
①保護者以外の方(祖父母など)が付き添いで予防接種を希望される場合はワクチン1種類につき1枚の保護者の委任状が必要となります。委任状は江戸川区に提出するため手書きでお願いします
②15歳以下の高校生で単独にて予防接種を希望される場合は予診票に保護者の署名とワクチン1種類につき1枚の保護者による同意書が必要となります
16歳以上の方は保護者のサイン・同意書なしで単独にて接種可能です
同意書はこちらからWEB上で記入してください